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HSRPについて

こんにちは!chocoです。


夏が終わりかけて、気温差が激しい今日この頃ですが、体調を崩されていませんか?体調管理には充分に気をつけましょう(=゚ω゚)ノ

というわけで、今日はHSRPについてまとめたいと思います。

HSRP(Hot Standby Routing Protocol)とは、デフォルトゲートウェイ冗長化プロトコルです。つまり、ゲートウェイ複数作ることによって、1つのルータがダウンしてしまったとしても、他のルータが自動的にデフォルトゲートウェイとして機能するということです。これにより、輻輳が発生した場合でも別のネットワークに動的に切り替わることができるので、障害が発生しにくくなるという利点があります。

詳しく説明しますと、冗長化させたい複数デフォルトゲートウェイに「IPアドレス」と「MACアドレス」を共有させています。しかしこれでは、どちらがその共有のアドレスで応答すれば判断できないため、プライオリティを設定し、Helloパケットを交換し合いどのルータが応答するのかを判断しています。
このHelloパケットは継続して交換し合っているため、アクティブになっているルータがダウンした場合、そのHelloパケットが交換できなくなるため、スタンバイのルータはそれを検知して、スタンバイからアクティブに切り替わり冗長します。

HSRPはシスコ独自のプロトコルであるため、シスコ社製の機器でしか扱えません。
そこで、出てきたのがVRRPです!これはRFC3768で定義されている世界標準プロトコルです。
機能はほぼHSRPを同様です。

この二つのデフォルトゲートウェイ冗長化プロトコルは1つ欠点があります。それは、“リソースを無駄にしていること”です。
なぜかというと、3つのルータがHSRPを使って冗長化しているとします。しかし、アクティブになっているルータはそのうちの一つです。つまり通常時に機能しているのは3台のうち1つだけという状況です。

この欠点を解消するために開発されたのが、GLBP(Gateway Load Balancing Protocol)です。名前の通りロードバランシング機能を備えています。
このプロトコルはホストのMACアドレスによって、どのルータが応答するかを判断しています。ホストが初めに送信するARPリクエストにたいして、どのルータが応答するのかを判断し、応答するルータMACアドレスを応答することで実現します。つまり、配下にあるL3以上の機器が1つである場合にはこの役割を果たすことができません。

これらのプロトコル(HSRP,VRRP,GLBP)の利点は、配下の機器に特別な設定をすることなく切り替えやロードバランスを自動で行ってくれるところです。

概要だけを説明しましたが、詳しくは別の日に改めてw(いつになるかわからないけどwww

以上chocoでした(´∀`)